厚生労働省が定める健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことです。つまり、”腰痛があり家事が辛い”や膝が痛くて杖を使っている”という場合は健康寿命は過ぎているということになります。しかしどうでしょうか?それらの症状があっても”自立して”生活している人はたくさんいるのではないでしょうか?例えば、腰が痛くてもお一人で自立して旅行などに行く方や、杖をついても自立して買い物や趣味をする方もいると思います。では、一生のうちの実際の自立して生活できる期間”自立寿命”はどれくらいの期間なのでしょうか。図は65歳の人が自立して生活できる期間を表した図です(「寿命の算定方法の指針」より引用)。青が”自立して生活している期間”で、赤が”自立していない期間”です。赤い自立して生活を送れない期間は男性がおおよそ1.5年、女性が3.5年です。その間は『誰かしらの助けが必要』だという事になります。
つまり、健康寿命が終わっても多くの人が自立した生活を送れる期間=自立寿命の期間があるという事です。